ノーアドバンテージとは?
テニスの試合に出るなら、
ノーアドバンテージのルールは
知っておく必要があります。
ノーアドバンテージとは、
アマチュアの試合特有のルールです。
略してノーアドということもあります。
ゲームのポイントが40-40になったら、
次のポイントでそのゲームの決着をつける
というルールです。
プロの試合では、40-40になったら
デュースとなり
どちらかが2ポイントリードするまで
そのゲームを続けます。
40-40からポイントを取った方が
アドバンテージとなり
その次のポイントを取ったらゲームを取ることになります。
ノーアドバンテージは、
アドバンテージを行わない
という意味です。
なぜノーアドバンテージをするのかというと、
試合時間を短くするためです。
通常のルールを採用すると、
互いにポイントを取り合う展開になったとき、
1ゲームが何ポイントで終わるかわかりません。
しかし、ノーアドバンテージを採用すると、
1ゲーム最大7ポイントで終わることができます。
アマチュアの試合では、
1日で全ての試合を消化しなければいけないことがほとんどなので、
ノーアドバンテージを採用して、
たくさんの試合をこなす場合が多くなります。
ノーアドバンテージの進め方
ノーアドバンテージをするときは、
40-40の次のポイントは、
フォアサイド、バックサイド、
どちらか選んでプレーします。
奇数のポイントがフォアサイド、
偶数のポイントがバックサイドですが、
最後の1ポイントは、
必ずしもフォアサイドとは限らない
ということです。
ノーアドバンテージのサイドは、
ミックスダブルスとそれ以外で
決め方が違います。
ミックスダブルスの場合は、
サーバーが男性の場合は
レシーバーも男性になります。
サーバーが女性の場合は、
レシーバーも女性になります。
それ以外、男子ダブルス、女子ダブルスの場合は、
レシーバー側が決めたサイドのサーブになります。
つまり、男子ダブルス、女子ダブルスは、
レシーバーが有利なサイドに決められる
ということになります。
サイドを選ぶときは、
ポイントを取れている方のサイドを選びましょう。
ゲームカウントが40-40になったら、
サーバーがレシーバーに対して
どちらのサイドにするか聞くのがマナーです。
そのゲームのサーバーは相手ペアに、
「40-40です。サイドはどちらにしますか?」
と聞きます。
間違えて聞くのを忘れ、
デュースありのようにフォア、バックの順番で
進めないように注意しましょう。
試合要項を確認すること
試合前に試合のルールを確認するため、
試合要項の用紙が配られたり
口頭で試合要項が発表されたりします。
ノーアドバンテージや
6-6タイブレークか6ゲーム先取なども
試合要項の中に含まれています。
試合で間違えないように、
試合要項には目を通しておきましょう。
口頭の発表のみの場合は、
聞き流さないように注意しましょう。
試合方式はノーアドバンテージ方式と
デュースありの方式があります。
そのゲームを取るポイントとそうでないポイントでは、
集中力も変わってくると思います。
方式を間違えて取ったはずのゲームを
落とすこともあるので注意が必要です。
ノーアドバンテージのメリット
ノーアドバンテージのメリットは
試合時間を大幅に短縮できることです。
デュースありのゲームでは、
多いときで10ポイント以上消化しても
ゲームが終わらないこともあります。
しかし、ノーアドバンテージなら、
最大7ポイントでゲームを終わらせることができます。
試合時間がある程度計算できますよね。
草トーナメントだと、
1日で全試合を消化しなければいけないので
採用している試合が多いです。
また、試合数がたくさんできる
というのもメリットの1つです。
トーナメントの前に
数ペアの総当たりができたりして、
一人あたり最低2~3試合できる大会もあります。
勝ち抜けないペアでも
数試合できるため、
試合経験をたくさん積みたい人には
メリットが大きいでしょう。
ノーアドバンテージのデメリット
ノーアドバンテージのデメリットとしては、
選手にとって不公平に感じる人もいる
ということです。
レシーバー側がサイドを決めるため、
サーバーは少し不利になるからです。
サービスゲームをキープしたい人は、
サーバー側がサイドを選びたいと思うかもしれません。
ラッキーショットやまぐれの1発で
サービスゲームを落とすこともあります。
人によってはあまり好まない人もいるでしょう。
まとめ
ノーアドバンテージとは、
40-40になったら次のポイントで
ゲームの決着をつけるルールです。
試合時間を短縮するために、
考えられたルールです。
最大でも7ポイントでゲームが終わるので
ある程度試合時間が計算できます。
ノーアドバンテージにすることで、
1人あたりの試合数を増やしている大会もあります。
例えば、敗者復活戦をやったり、
トーナメントの前に
数ペアで総当たり戦をしたりして
勝てないペアでも数試合できる大会もあります。
たった1日の大会でみんなが楽しめるのは、
ノーアドバンテージのルールを採用して、
試合時間を短縮しているからかもしれません。
少し不公平な感じはありますが、
限られた時間やコート数で
できるだけたくさんの試合をこなすのに
とても役立つルールといえます。
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